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デザイナーズ住宅 アーカイブ

三階の中の三階

説明の都合で二階をあとまわしにし、三階フロアーについて考えよう。


デザイナーズ住宅三階は階段を昇りつめたフロアーです。


だから下階よりも高い独立したプライバシーをもつ空間となることができます。


そのようなことから、私的な空間として利用しやすいフロアーであるといえる。


といって「三階は必ず私室をとるべし」というのではない。


三階に居間をという発想も十分なりたちうる。


過密な市街地の中で三階は相対的には最も日当たり、通風、見晴しの得られやすい空間であり、家族の集まる居間をそこに置くということは適切なことです。


わたしたちの国では伝統的に接地指向があったことに加え、最上階は照りかえしがきつく暑いとして嫌われる傾向にあるが、暑さは断熱工法によって十分カバーされることであるので、もっと見直されてしかるべきでしょう。


屋上庭園の魅力

庭園を空中に持ち上げること、緑あふれる庭園を屋上に設けることにはどういう利点があるのでしょうか。


都市における住居、特に三階デザイナーズ住宅という観点から考えてみよう。


庭園を屋上に設けることの利点は、なんといっても最上階の断熱効果です。


一般に勾配屋根の住宅の場合、屋根と室内の天井面の間には天井裏なる空間があります。


一見無駄な空間のようであるが、ここにある空気層が屋根面からのふく射熱を一時吸収し、室内へ直接熱気が伝わるのを防ぐという重要な役割を果たす。


屋上庭園はその屋根裏と同じ効果を果たす。


すなわち屋上庭園を設けるには、屋上に土を入れ、樹木を植えるが、この土や樹木が熱を遮断し室内を強い熱から守る役割を果たす。

地中海ヨーロッパでは

ヨーロッパ、とくに地中海ヨーロッパでは、盗賊団の襲撃にそなえるために、それからマラリア蚊の発生する低湿地帯をきらって、山頂に町をつくり、その斜面におり重なるような居住形式がつくられた。


そこではどのデザイナーズ住宅にゆくにも階段が必要であった。


盗賊の話は中世のことであるが、その町と住宅には今も人びとが住み続けています。


山頂の町ではなくとも、似たような状況は中世ヨーロッパの町の一般的な姿であった。


人びとは一階には出入口を設けず、細い階段を上がって二階から出入りした。


安全がすべてに優先したのです。

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